上原良司と特攻隊 改訂版

自由主義者・上原良司の生きざま


慶應義塾大学で学生生活を送っていた上原良司。
戦局が悪化する太平洋戦争、日本は劣勢に立たされていました。
1943年9月、徴兵猶予が解除され学徒出陣。
陸軍軍人として 厳しい軍隊生活を送りました。

人権や尊厳をも無視する軍上層部、そして遂に特攻隊員として
沖縄戦出撃を命じられる。
理不尽な戦争によって人生を左右され試行錯誤する良司。
自身の思いを日記に書き連ねていました。

1945年5月11日、沖縄戦に出撃し戦死しました。

戦没した学徒兵の中でも上原良司の名を知らしめたのは「新版 きけわだつみのこえ」(岩波文庫)の巻頭に出撃前夜に書いた「所感」が掲載され、その内容があまりにも衝撃的だったためです。

「明日は自由主義者が一人この世から去っていきます。彼の後ろ姿は淋しいですが心中満足で一杯です・・・」

7枚の原稿用紙に書かれた「所感」は、明日特攻出撃し死んでいく若き青年の心の叫びでありました。

最期まで自由主義者を貫いた良司。
22歳でこの世を去った上原良司の生きざまを、人間味ある人生を見つめていきたいと思います。

2010年に自費出版した「上原良司と特攻隊」の改訂版として発行しました。




      ■『上原良司と特攻隊 改訂版
       安島写真事務所 2022年5月1日発行
       A4判 カラー&モノクロ 30ページ 
       定価1000円(本体+税)送料別

一般書店での店頭販売はありませんので、直接メールで安島まで申し込みください。