7月の撮影実習
7月の撮影実習は、『葛西臨海水族園』がテーマです。
□水族園 講評ポイント
1.魚の特徴がうまく捉えられているか?
2.複数の魚うまく構成できているか?
3.水族園の雰囲気が出せているか?
★総評
前々回の動物園に続き今回は水族館の魚が被写体です。動物よりも小さな魚が激しく泳いでいます。この魚を如何にしてうまくカメラに収めるかが大きなポイントになります。気をつけないと魚図鑑になってしまいますので少しだけ工夫しているかどうかが写真の良し悪しに直結します。
全体として水族館の雰囲気をうまく引き出し楽しい様子が伝わってくるようです。
生徒の皆さんも悪戦苦闘しながらも自分なりに納得できた作品ができたことは評価できると思います。
水槽越しの難しい条件、さらに動く魚にピントを合わせることに苦労した形跡が見て取れます。これも撮影実習ですので一つひとついろいろな条件に対応していただければ慣れてくるものです。
生徒の皆さんお疲れ様でした。
受講生作品
作品1
作品2
作品3
作品4
作品5
作品6
作品7
作品8
作品9
作品10
作品11
作品1
黄色と黒の縞模様の魚が二匹、うまく構成されています。下部の岩や水槽の上部まで写し込まれて水族園の雰囲気がよく表現できているきれいな作品です。
作品2
作者は女性ですが、作風からはインパクトのある力強さが感じられます。色鮮やかな魚と黒い珊瑚礁の対比が見事で味のある作品に仕上がっています。
作品3
ヒトデと魚がまるで漫才コンビのようでおもしろい作品です。ユニークな決定的瞬間を捉えていてお見事。心から癒やされ見ていて飽きない写真です。
作品4
さまざまな種類の魚が楽しそうに自由奔放に泳いでいる姿が爽快です。さらに画面全体が美しくまとめられて見ていて気持ちの良い作品になっています。
作品5
水族園の中でも大きな魚二匹が悠々と泳ぐ姿は圧巻です。しかもその二匹が交錯している様はダイナミックな絵柄となり見ている私たちを引きつけます。
作品6
水族園で最初にある巨大水槽の中でサメやイワシ、アジに混じってエイが数匹泳いでいます。よく見ると変な姿、変な顔をしていてユニークな写真です。
作品7
水族園で写真を撮ると魚ばかりを撮りたくなります。しかし作者は見学に来た子どもが魚を触ろうとしている姿を捉えて見事な作品に仕上がっています。
作品8
水族園でも難しい「クラゲ」を果敢に撮影に挑んでいることがまず素晴らしく、さらにテクニックと仕上がりの美しさが絶妙で文句なしの作品です。
作品9
広角レンズで魚が近づいたところを狙って撮っています。おもしろさとともにでフォルムされた魚の顔がなんとも言えないぐらい愛嬌があって可愛いですね!。
作品10
撮影実習の中でも絵になる水槽として皆さんが撮った写真ですが、中でもこの作品が立体感や遠近感が出ていてリアルさを強く感じる良い作品になっています。
作品11
さまざまな魚が撮られた中でもこの写真のように大胆に尾びれの方だけを撮った作品はありません。意表を突いた制作意図と勇気を称えたいと思います。