動物園撮影実習


【多摩動物園】5月撮影実習

5月の撮影実習 総評

5月の撮影実習は、『多摩動物園』がテーマです。
花や静物と違って生きている動物は、動きがあったり表情があったり、さらに動物それぞれに特徴があります。そのようなところをうまく写真にできるかどうか?

□多摩動物園 撮影ポイント

1.動物の表情をうまく捉える。

2.それぞれの動物の特徴を見極めて撮影する

3.動物は動き回るために構図と背景処理をよく考える。

★総評
5月の「多摩動物園」撮影実習も撮影、講評がすべて終わりました。
各クラスの受講生の皆さんは、個性あふれる写真をそれぞれが撮られました。
動物の種類も多岐にわたり、わずか数時間の撮影時間にしてはそれぞれの動物の表情や特徴がうまく表現できているように思います。

熱心に動物の動きや表情を注視して写真を撮られていることにその成長ぶりを感じました。
画面構成や構図、背景処理、切り取りなどテクニックの部分でもずいぶんとうまくなってきています。

今回、「作品9」3枚組のチーターの写真がとくに印象に残りました。チーターは凛々しく精悍であり、格好良い動物だと思い込んでいたことを見事に裏切った写真でした。
固定観念で何事も見てはいけない、チーターだってこのような一面も見せるということが面白くもあり楽しくもありました。
寝っ転がっている1枚目と2枚目で前振りをしながら、3枚目の写真で爆笑を誘う、なんとまあ〜コント的なおもしろさでしょうか!

私自身も撮影の現場で一緒に見ていることもあり、生徒さんたちの写真が手に取るように分かりますが、同じように写真を撮っていても出来上がりの写真の違いに醍醐味を感じます。
動物園撮影実習は、とても有意義なものとなりました。生徒の皆さんお疲れ様でした。

受講生作品

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作品1

日野2.JPG

作品2

山崎1.jpg

作品3

今荘2.jpg

作品4

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作品5

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作品6

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作品7

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作品8

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佐々木2.jpg
佐々木3.jpg

作品9(3枚組写真)

□講評ポイント

受講生の作品を以下の5点に重点をおいて選びました。

1.動物の表情 2.動物の特徴 3.画面構成 4.背景処理 5.構図 

作品1

前面のトリと背景のキリンとがクロスする構図でうまく撮られています。トリに焦点を合わせてキリンが来るのを待ったシャッターチャンスがお見事です。

足立2.jpg

作品2

チンパンジーが威嚇するために大きな口を開けている瞬間を狙っています。動物の表情も画面の構図も良く、ユニークな写真になっています。

日野2.JPG

作品3

「百獣の王ライオン」らしく、力強く凛々しい姿を表現しています。縦位置の画面とライオンの配置の構成が素晴らしいく迫力のある写真です。

山崎1.jpg

作品4

首の長いキリン三頭が、うまく横位置画面に構成されています。キリンの井戸端会議の話し声が聞こえてきそうなほのぼのとした感じを受ける写真です。

今荘2.jpg

作品5

ゾウ一頭がぽつんと撮られています。画面構成の妙によって何かゾウの寂しさや深い思いが伝わってきそうでおもしろい写真です。

鈴木1.jpg

作品6

トラが気だるそうな表情をしています。カメラを斜めにして撮ったことでさらにお茶目な側面も見えてくる画面効果の良い写真です。

小林.jpg

作品7

シマウマの特徴ある縞柄、シッポを振り上げた瞬間の動き、大胆に切り取った構図、背景の色合いなど見事に撮られた完成度の高い写真です。

高木.jpg

作品8

オランウータンの親子がほのぼのとした様子で撮られています。気持ちよさそうな子どもの表情に癒やされる素敵な写真です。

前田.jpg

作品9

3枚組写真でチーターのユニークな行動の一面を見せることに成功しています。とくに3枚目の写真の表情が圧巻でおもしろさが滲み出ています。

佐々木1.jpg
佐々木2.jpg
佐々木3.jpg